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開発途上国における女子教育支援モデルの構築
−日本における女子教育経験の応用可能性−

お茶の水女子大学開発途上国女子教育協力センター
三浦 徹

1. 事業の目的

  1. 日本の女子教育の経験から途上国の女子教育支援への応用可能性を考える

    (1) 本学では、日本の女子の高等教育機関として130年以上の歴史を持ち、女性の教員養成を中心に日本社会の中で女子教育の発展や女性の社会進出に寄与してきた。そこで、本学の知見を生かしつつ、日本社会が女子教育の重要性に着目し、どのような政策的措置をとり、どのような社会的文化的背景によって女子教育が発展してきたのについて整理し、分析を行う。それによって、基礎教育分野における女子教育の発展において途上国への応用可能性を考える。
  2. 開発途上国への女子教育支援に関する研究               

    (1) 開発援助における女子教育支援の必要性の立証

    (2) 開発途上国支援における女子教育支援に関するドナー国の姿勢(理念)とプロジェクト分析

    (3) 国内外における途上国への女子教育支援ネットワークの構築 

2. 事業の実施方法・具体的な活動内容

  1. 日本の女子教育について

    (1) お茶の水女子大学の歴史的資料を中心に、女子教育が日本社会の中でどのような役割を担ったかついての分析
  2. 途上国の女子教育支援に関する研究

    (1) UNICEFが中心となって作られた、国連女子教育イニシアティブ(UNGEI:United Nation's Girl's Education Initiative)に登録された先進国援助機関、NGOの資料の比較分析とインタビュー調査

    (2) 紛争地、アフガニスタンにおける女子教育の現状についてのインタビュー調査

    (3) 途上国の女子教育支援の現地調査(イエメンなど)

3. 事業の成果

  1. 日本における女子教育の役割
  2. (1) 女子教育の国際ネットワークの現状 (2) アフガニスタン女子教育支援策の提示
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