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活動テーマ:CLC(Community Learning Center)を活用した 食と健康に関するESDの取り組み実施

岡山大学

1. 概要

本年9月24-28日に岡山大学・特定非営利活動法人 岡山国際団体協議会(COINN)、財団法人 ユネスコ・アジア文化センタ(ACCU)がユネスコ・バンコク事務所や国連大学高等研究所と共同して実施した、「食とESDに関する国際シンポジウム(International ESD symposium- Food, Community and Education for Sustainable Development)」において、「1) 日本の公民館に相当するCLC(Community Learning Centers) が地域でのESDの推進に重要な役割を果たす。 2) 食をESDの重点項目として取り上げる必要がある。」と合意された。これらの合意を早期に実施することを目的として、このシンポジウムの参加国(12カ国)のうち3つの国(地域)((1)バングラデシュ・ダッカ近郊、(2)インドネシア・ジョグジャカルタ市、(3)ザンビア・ルサカ市)においてフォローアップして、具体的にCLCで実施可能な「食とESD」に関する具体的なカリキュラムづくりを行う。さらに栄養・健康も含む「ESDと食・栄養・健康」を展開する上での企画立案を平成20年度に実施する。事例として、「子供の栄養状態の良くない村において、タンパク質の補給のために住民等が魚の養殖を始めることを計画したが、周辺のマングローブを伐採する必要が生じた。この場合、如何に環境に配慮すべきか?」等、国・地域の実情に応じた課題を選定し、それらの課題を地域レベルで実施可能な教育方法を検討する。

2. 目標

食の問題を地域において「ESDの観点で如何に住民が学ぶか?」という課題に対して、日本の公民館に相当するCLC(Community Learning Center)等のコンテンツを通じ学ぶ機会を作ることが実施可能か否か、開発途上国での汎用可能なモデル事例をいくつか提示したESDの観点からの食と栄養に関する教材(パンフレット、ESD指導マニュアル、マルチメディア教材等)を試作しその効果を評価する。さらに「食」から観点を拡げESDと「食・栄養・健康」の課題に取り組むための教育モデルの作成に着手する。

3. 成果物

  1. 報告書の作成
    1. ワークショップの中間報告書
    2. 成果報告会(H20年度)の報告書
  2. ESDの観点に基づく食と栄養に関する教材(マルチメディアを含む)の骨子の検討
    1. ESD・CLCの指導マニュアル等の教材でESD・食・栄養・健康に関する項目に関する改訂を検討
    2. ESDと食・栄養に関するマルチメディア教材(CD―ROM)の試作を行い、評価を行う。
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