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総合学科の知見を生かした農学ESDの実践と深化

筑波大学

1. 概要

平成20年度は,本申請書末尾の「活動の概要(取組の全体像)」のうち,インドネシアを対象としてボゴール農科大学の協力のもとに,現地で調達可能な「竹」を題材とした教材を作成する。具体的には,附属坂戸高等学校総合学科の視点を取り入れて「農業科」,「工業科」,「家庭科」の視点から,竹炭の製造(農業科),竹炭エンジン(工業科),竹炭による水質浄化(家庭科)といった課題設定を通じてバイオマス資源の有効活用に軸足を置いた英文教材を開発する。最終成果物は,エネルギー環境教育に係る英文教材(Vol1)の製作を行う。その過程でボゴール地区の教育現場での検証からフィードバックを得ながら,問題点の改善を図りつつ英文教材の深化を図る。上記教材に係る設計・製作・評価の過程を撮影したビデオ画像に英語の字幕等を付与したマルチメディア教材は平成21年度にVol.2として製作予定である。

2. 目標

平成20年度は,インドネシアのボゴール地域に焦点を絞り,11月4日から12日かけて開催される国際農学ESDシンポジウム(主催:筑波大学農林技術センター・日本ユネスコ国内委員会)に参加予定のボゴール農科大学Kukuh Murtilaksono氏と教育協力モデル及び教材内容の検討を行う。その際,上記の概要に記した教材内容を提示し,同国の実情に対応可能なモデル及び検証協力サイトを決定する。12月からは教材の製作に着手し,1月中に行う現地での検証を通じたフィードバックから教材の改良を行う。2月には,国内報告会にて各方面からのコメントを斟酌してより良い教材に仕上げることを目標とする。教材の製作に当たっては,常に教育の実践現場と協定校関係者を通じて密接な連絡体制を維持し,フィードバックをかけながら教材内容を深化させることに留意する。

3. 成果物

  1. 活動実施報告書『総合学科の知見を生かした農学ESDの実践と深化―インドネシアを事例として』(中間報告)(印刷物)(平成20年度作成)
  2. インドネシアを対象としたエネルギー環境教育教材(Vol.1)(平成20年度作成)
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