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青年海外協力隊必携としての日本の教育情報の整備と活用

筑波大学

1 概要

現在、国際協力イニシアティブライブラリには、「拠点システム事業」の成果物として、次の成果が収められている。

日英「日本の教育制度と教育実践―研修のためのヴィジュアル教材」
日英「小学校学習指導要領解説算数編/中学校学習指導要領解説数学編(平成10年版)」

いずれも、青年海外協力隊員に非常に活用頻度の高い教材であり、1500を超えるアーカイブス内の登録情報において、前者は常時トップクラスのダウンロード頻度があり、後者も常時30位の前後頻度がある。

他方で、平成18年に教育基本法が改正され、平成19年に学校教育法が改正され、平成20年に学習指導要領が改正され、平成21年4月より、小中学校で教育課程が完全実施された。そこでは、これまでの国際社会における戦後日本の役割を超えた国際社会の要請、知識基盤社会、持続可能な成長、地球規模課題に応えるための、日本の教育の新しい方向性が記されている。また、平成20年度より免許更新制も始まり、教員研修内容も様変わりしている。結果として、利用頻度の高い情報は、今年度より利用し難い情報になることが見込まれる。

そこで本活動では、今年度、派遣される協力隊員が、これら最新情報を活用できるよう、次の資料を作成し、青年海外協力派遣現職教員等と協力して完成させ、今後隊員が活用できるようにする。

日英「日本の教育制度と教育実践―研修のためのヴィジュアル教材(平成21年版)」
日英「小学校学習指導要領解説 算数編/中学校学習指導要領解説 数学編(平成21年版)」

2 目標

本活動では、青年海外協力隊員の派遣前・派遣中の活動を支援するために次の活動を実施し、国際社会の要請に応える最新の日本の教育経験を活用するためのモデル作りを行う。

1) 青年海外協力隊員が現地で日本の教育を話題にする際の基礎資料として「日本の教育制度と教育実践―研修のためのヴィジュアル教材(平成21年版)」日英版、及び「小学校学習指導要領解説 算数編/中学校学習指導要領解説 数学編(平成21年版)」日英版を作成する。
2) 派遣中の隊員、及び関係機関に試用版を送り、活用してもらい、そのフィードバックを前提に最終版を作成する。
3) 最終版をCD-ROM・印刷物で作成し、アーカイブスよりダウンロード可能にするとともに、派遣前研修で活用できるようにする。

3 成果物

日英「日本の教育制度と教育実践―研修のためのヴィジュアル教材(平成21年版)」

(印刷版400部、CD-rom版、ダウンロード版)

日英「小学校学習指導要領解説 算数編/中学校学習指導要領解説 数学編(平成21年版)」

(CD-rom版、ダウンロード版)

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