スキル・ディベロプメント分野の教育協力と経済発展に関する調査研究
広島大学
吉田 和浩
1. 概要
本活動の実施に当たり、活動当初に設定した６つの課題に沿って、また平
成18年度の成果を踏まえ、活動４および５を中心に以下の活動を実施する。
- 課題２：中間成果を、事例国を見る視点に立ってその有用性を再確認す
る。
- 活動調整会議３：課題２に係わる活動成果を共有し、課題４・５に係わ
る事例研究の方法について確認。
- 課題４：事例研究国において関連する国際協力事例に係わる情報を収集
し、それら事業の目的、実施方法、成果について整理作業に着手。また事
例国の関係者、協力者と協議し、各点について確認。
- 課題５：（１）事例研究国の経済・労働市場事情に係わる情報収集と文
献整理の実施、（２）技術教育（普通科教育および職業訓練・専門教育を
含む）を中心とする教育関連の情報収集と文献整理の実施。
- 活動調整会議４：今年度活動内容の成果報告と、次年度活動計画を協議。
- 中間研究成果の対外的な発信を強化し、
ユネスコ・
世界銀行などとの情報共有を
継続する。
上記活動を実施するにあたっては、平成18年度に選定した事例国は基本的
に継続調査対象とするが、事例国は必ずしもこれに限らない。また事例国以外
からでも参考となるSDの経験について調査する。課題３の途上国類型化に用い
た指標についても、途上国の実情により適した指標とするために必要な修正を
適宜行う。
2. 目標
- 日本の経済発展と人材育成に果たした教育の役割（課題２）：活動を完
了する。
- スキル・ディベロプメント分野における日本の国際協力（対事例研究国）
が何を目指し、どう実現したか（課題４）：活動に着手し中間成果を取り
まとめる。
- 課題３による類型化に対応して、異なる途上国経済が必要とする人材と
教育が果たしうる役割の整理（課題５）：活動に着手し中間成果を取りまと
める。
3. 成果物
- 課題２：日本の経済発展と人材育成に果たした教育の役割につき、教育
内部の成功要因と外部要因の特定。
- 課題４：スキル・ディベロプメント分野における日本の国際協力の目的
整理。課題５との暫定的照合。
- 課題５：事例研究国の経済事情、労働市場事情と国内労働力供給の関係
についての整理。さらに技術教育の目的と実態、成果を確認し、課題４に
おける国際協力の目的、内容、成果と照合。以上の中間報告。
4. 国内報告会資料
