筑波大学附属小学校を拠点とした派遣現職教員支援システムの構築
筑波大学
田中 統治
1. 概要
19年度は、帰国隊員への聴き取り調査と、本校が開催するワークショップによっ
て得られた派遣国での経験を活用した活動事例をモデル化し、それを「帰国隊
員教育実践事例集」としてまとめる。帰国後に派遣現職教員が教科教育や総合
的学習などの教育活動(学校教育以外の個人あるいは団体を通じた活動を含む)
において行っている実践への支援とその普及を活動の柱とする。ワークショッ
プでは、帰国派遣教員による報告と共に、それを児童、保護者、そして地域住
民からなる参加者に対して実践してもらう「国際協力学習会」を企画する。こ
れと併せて、帰国隊員による教育実践事例が派遣中の隊員の活動にも活用でき
るかの可能性を探るため、CRICEDのメールリンク等によ
る交信を行い、文科省、JICA、専門家と共にその内容を検討する。
2. 目標
- 帰国隊員への聴き取り調査と、本
校が開催するイベントによって得られた派遣国での経験を活用した活動事
例を収集する。小学校教諭を主な対象とするが、事例が少ない場合には対象を
広げる。
- 帰国派遣隊員による報告と併せて、児童、保護者、そして地域住民を加え
た参加者に対して活動を実践してもらう「国際協力学習会」を企画し開催する。
- 「帰国隊員教育実践事例集」を作成すると共に、これが派遣中の隊員の活
動に活用できるか可能性を探るため、メールリンク等による交信を行い、その
内容を検討する。
3. 成果物
- 帰国隊員教育実践事例集
- ワークショップの記録と評価資料集
- 帰国隊員への聴き取り調査結果報告書
- 派遣中隊員との交信履歴と活用事例の分析結果報告書
- 本校研究発表会、附属学校園連盟等における報告プレゼン資料