ザンビアの基礎学校におけるESDモデル単元教材の開発
北海道教育大学
1 概要
平成20年度国際協力イニシアティブ事業「サブサハラの基礎教育におけるESDモデル単元カリキュラム・教材開発」では、まず基礎調査で、ザンビアの人々の暮らしにおける「水」をめぐる現状を明らかにするとともに、理科や社会科など「水」に関連する科目のシラバスや教科書を分析した。また、教育行政官へのインタビューから、現地の学校で活用できる教材へのニーズが高いことがわかり、さらに、学校での授業観察より、学習者中心の指導法の重要性を確信した。
そこで、ザンビアのカウンターパート(教育行政官2名と学校教員2名)との協働により、教育省のシラバスに基づきながら、「水」をテーマとする教材を開発し、それらを成果物『水をテーマとしたESD教材集』としてまとめた。
今年度は、昨年度の成果を踏まえて、次の活動を計画している。
1.ザンビアおよび日本での授業観察や検討会を通じて、昨年度開発した教材をさらに改善する。
2.新たに教材を開発し、教材集をより充実したものにする。
3.学校教員がハンドブックとして使いやすいように、授業での活用方法など教員向けの説明を増やす。
4.ESDに対する理解を深めるために、ESDの意義について解説を加える。
5.成果物『水をテーマとしたESD教材集ハンドブック』を英文および日本文で印刷、配布する。
2 目標
- ザンビアにおける「水」の現状をふまえたESDの教材を開発する。
- 教育の質を向上させるために、学習者中心の指導法を組み込む。
- ザンビアの教員が使いやすい様に教材集ハンドブックを編集する。
- 日本の学校でも活用できる国際理解教育中心のESD教材も開発する。
3 成果物
『水をテーマとするESD教材集ハンドブック』