日本とアフリカの小中学校連携を軸とするESDモデルの構築・実践の試み
国際基督教大学
1. 概要
日本と南アフリカ共和国の大学が協力し、双方の小中学校間の連携を軸とするESDモデルを構築し、実際に双方の学校現場で教育実践を試みる企画。既に締結している大学間学術交流協定をベースに、双方の国の小中学校教員を交えた共同研究ネットワークを形成し、日本と南アフリカの児童・生徒が「持続可能な開発」について共に考える教育モジュールを開発する。双方の大学が保有するICT通信設備を活用することにより、事業の効率的実施を図る。契約大学は、国連大学が実施中の日本とアフリカの大学ネットワークによるESD指導人材育成事業に参加しており、本企画はそれとの相乗効果を期待できる。
2. 目標
本企画は、初中等教育レベルのESDモジュール(カリキュラム構成、教材、教授法を含む)の開発を内容とする2年計画である。初年度の目標は、日本と南アフリカを結ぶ研究ネットワークを形成し、双方の協力小中学校の教員を交えて、共同開発するESDモジュールのアウトラインを作成することとその具現化に向けての作業計画を策定することに置く。日本でもアフリカでも学校教育へのESDの組み込みには、長期にわたる働きかけが必要と考えられることから、本企画の副次的目標として、「国連ESDの10年」の時間軸にあわせた開発モジュールの実践・評価計画を作成することを目指す。持続的で民主的な社会を目指す我が国の「科学技術の智」を、国際的教育実践を通して発展させ、アジア・アフリカの智を目指す。
3. 成果物