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障害児教育分野における海外青年協力隊派遣現職教員サポート体制の構築−現職教員研修事業とテレサポートシステムの活用−

筑波大学

藤原 義博

1. 概要

調査及びシンポジウム等によって、途上国の自立的発展モデルを見通し、 隊員の活動支援と隊員活動の高次化を促進していくことが可能であると考える 。これまでの事業展開の成果を活用することで、海外で活躍する「現職教員派 遣事業」において、派遣前から帰国後に渡る一貫した研修プログラムを構築す ることができると考える。

任国においてめざましい成果をあげてきた帰国隊員によるシンポジウムでは、 そのための発展プロセスとして以下の点をあげていた。

  1. 現地スタッフと協働した指導法等の改善
  2. 現地スタッフに対してコンサルテーションを行う根拠(隊員の地位や業務) を確認すること
  3. 派遣された現職教員の協力体制の確立
  4. 領域間連携を促進するティーム構築
  5. 現地スタッフのスキルアップのためのブックレットやワークショップの実現
  6. 大学等における専門家養成プログラムへの参画
  7. 専門家養成システムの構築

隊員が派遣される国や地域の障害児教育の状況は多様であり、隊員の活動も様 々な水準の困難を抱えている。本年度は、過去2年間の活動において明らかとなっ た課題及び成果について、改めて分析するとともに、派遣隊員及び今後の派遣隊員 の活動に資する資料及びサポートネットワークを構築強化していく。

2. 目標

  1. 今年度の活動実績を踏まえて、常時、情報提供や隊員支援を展開できるブログ を強化していく。情報提供をスムースに行うための素材を蓄積し、素材集としてま とめていく。
  2. 隊員のニーズの高い、自学教材及び任国で隊員が活用できる、障害児教育に関 わる研修DVDの作成を行う。
  3. 任国において展開されるワークショップのプログラムモデルをマレーシアで展 開する。
  4. シンポジウムを開催し、帰国隊員の知見を集約した、派遣前・派遣中の活動か ら帰国後に至る活動展開のノウハウ等のハンドブックを作成する。

3. 成果物

  1. ブログ等の情報ネットワークで活用する素材集
  2. 障害児教育に関わる研修DVD
  3. ワークショッププログラムモデル
  4. 障害児教育分野の派遣隊員活動ハンドブック
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