RCE国際ネットワークによる「持続可能な開発のための教育」推進シンポジウムの開催
〜横浜(日本)・セブ(フィリピン)・ペナン(マレーシア)における地域実践〜
横浜国立大学
1. 概要
ESD(持続可能な開発のための教育)の地域拠点(RCE)として国連大学の指定を受けている横浜・セブ(フィリピン)・ペナン(マレーシア)から研究者が集まり、ESDのカリキュラムや地域との連携のあり方について討議を行う。具体的には、RCE横浜から横浜国立大学と横浜市立大学、RCEセブからフィリピン大学セブ校、RCEペナンからマレーシア科学大学の各代表が参加し、開発学、環境科学、公衆衛生学の諸分野の視点を通してESDへの取組みについて実践事例を報告するとともに、今後のアジアにおけるRCE間の連携のあり方について多面的に討論を行う。ワークショップでは、シンポジウムでの議論を踏まえて、より具体的なESD活動の実践について討議を行う。
2. 目標
「ESDの10年」が折り返し点にさしかかるなか、日本を含むアジア各地における多様なESDの地域実践の現状を紹介するとともに、RCEの上記各大学がアジアのESDの推進に果たしうる役割やRCE相互の連携の重要性についてディスカッションを行い、広く市民や学生に対して意識の啓発を行う。また、シンポジウムの開催を契機にRCE間の連携の促進を図り、関係各国の市民や学生による積極的な交流を図るため、ワークショップをつうじてRCEの連携を拡大するための方策を検討し、実行のためのアジェンダを作成する。
3. 成果物
シンポジウム及びワークショップ実施報告書および記録集を編纂し、横浜国立大学国際社会科学研究科のHPで広く公表するとともに、RCEの連携によるESD活動モデル構築に向け、新たなプロジェクトの形成を図る。